急にドキドキする、あなたへ
先に確かめていただきたいことと、そのあとにできること
何もしていないのに、急に心臓がドキドキする。夜、横になったときに脈が気になる。
動悸は、身体の側から整えて楽になる方もいらっしゃいますが、その前に必ず確かめていただきたいことがあります。この記事では、そこを最初にお伝えします。
※ 動悸に加えて、胸の痛みや圧迫感がある/息切れやむくみがある/急に体重が増減した/脈が不規則に飛ぶ。こうした場合は、整体より先に内科・循環器内科を受診してください。甲状腺の病気でも更年期とよく似た症状(動悸・発汗・疲れやすさ・体重の変化)が出ます。血液検査で分かることですので、まだ調べていない方は内科にご相談ください。
「更年期だから」と決めてしまう前に
甲状腺は、更年期と症状がよく似ています
動悸、汗が多い、疲れやすい、体重が減った。これらは更年期の症状としても挙がりますが、甲状腺の働きが高まっているときにも同じように出ます。
血液検査で分かることですので、まだ調べたことがない方は、一度内科で相談していただくほうが安心です。整体に通ううちに確認が遅れる、ということだけは避けたいと考えています。
貧血でも動悸は出ます
閉経前後は、月経の量が増える時期を経ることがあります。貧血があると、少し動いただけで動悸や息切れが出ます。こちらも血液検査で分かります。
確認を受けたうえで、身体の側からできること
呼吸が浅いと、脈は気になりやすくなります
緊張が続いていると呼吸が浅くなります。浅い呼吸では吸う量を回数で補おうとするため、脈も速くなりやすくなります。
当院では、肋骨の動き、横隔膜のあたりの硬さ、みぞおちの緊張を確認していきます。呼吸が深く入るようになると、脈のことが気にならなくなった、とおっしゃる方がいらっしゃいます。
背中の硬さ
胸の後ろ側、肩甲骨のあいだが硬くなっていると、胸郭が広がりにくくなります。デスクワークや家事で前かがみの時間が長い方に多く見られます。
※ ここでご紹介しているのは、当院で多くの方のお身体を確認してきたなかでの傾向です。原因と結果を証明するものではありません。
ご自宅でできること
- 息を吸う時間より、吐く時間を長くする(4つ数えて吸い、8つ数えて吐く)
- 動悸が出たら、まず座る。立ったまま我慢しない
- カフェインとアルコールを、量と時間で見直す
- 出た時間・状況をメモしておく(受診のときに役立ちます)
最後のメモは、医療機関を受診されるときにとても役に立ちます。いつ、何をしていて、どのくらい続いたか。これだけで十分です。
出たときの記録が、いちばん役に立ちます
動悸は、受診したときには治まっていることがほとんどです。だからこそ、出たときの様子を残しておくことに意味があります。
書いておくとよいこと
- いつ(時刻、食事や入浴との前後関係)
- 何をしていたか(安静時か、動いていたときか)
- どのくらい続いたか(数秒か、数分か、数十分か)
- 脈を触れたなら、速かったか、不規則に飛んだか
- ほかに伴った症状(胸の痛み、息切れ、めまい、汗)
特に「安静にしていて出た」のか「動いたときに出た」のかは、医師が原因を切り分けるときの手がかりになります。メモ用紙でもスマートフォンでも構いません。
脈の触れ方
手首の親指側に、反対の手の指を3本そろえて軽く当てます。強く押さえると分かりにくくなります。
規則正しく打っているか、ときどき抜けるか。これだけでも伝えられる情報が増えます。
よくある誤解
「動悸があるから心臓が悪い」
心臓そのものに原因があることもあれば、甲状腺、貧血、脱水、薬の影響、自律神経のはたらきなど、心臓以外の理由で出ることもあります。だから検査で切り分ける必要があります。
「整体で動悸が治る」
動悸そのものを手技でなくすことはできません。当院でお手伝いできるのは、呼吸が浅くなっている状態や、背中・肋骨の動きの制限を整えるところまでです。
そのうえで「脈のことが気にならなくなった」とおっしゃる方はいらっしゃいますが、変化の感じ方には個人差があります。
「気のせいだと言われた」
検査で異常が見つからないことと、つらくないことは別です。実際に身体がこわばっている方は多くいらっしゃいます。異常なしと言われたうえで、まだつらいという方のご相談も承っています。
カフェインとアルコールのこと
どちらも動悸の引き金になることが知られています。やめる必要はありませんが、量と時間を整理してみる価値はあります。
- コーヒー・紅茶・緑茶を、1日に何杯飲んでいるか
- 最後に飲むのは何時か
- お酒を飲んだ日と、動悸が出た日が重なっていないか
- エナジードリンクや栄養ドリンクを飲んでいないか
やめるのではなく、時間帯をずらすだけで変わる方がいらっしゃいます。記録と突き合わせてみてください。
よくあるご質問
循環器で「異常なし」と言われました。相談できますか?
はい。受診された際にどのような説明を受けたかをお聞かせください。そのうえで、呼吸の深さや背中・肋骨の動きといった身体の側から確認できることを見ていきます。主治医から指示がある場合は、その内容を優先してください。
甲状腺の検査はまだしていません。
一度、内科でご相談いただくことをおすすめします。血液検査で分かることです。結果を待ってからお越しいただいても構いませんし、先にご相談いただいても構いません。
施術中に動悸が出たらどうすればよいですか?
すぐにお伝えください。施術を止めて体勢を変えます。問診時に血圧なども確認し、施術を行ってよい状態かを判断してから始めます。
血圧の薬を飲んでいます。
問診の際にお聞かせください。お薬については処方された医師にご相談ください。当院から服薬について申し上げることはありません。
どのくらいの間隔で通えばよいですか?
お身体の状態によって異なります。カウンセリングの際にご相談させていただきます。予約の強要や回数券の押し売りはいたしません。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。問診と確認にお時間をいただくため、初回は60分のコースをおすすめしています。
横になると動悸が気になります。施術中は大丈夫でしょうか。
横になる姿勢で気になる方には、枕の高さを変える、少し上体を起こすなどの調整をします。気になったらその場でお伝えください。すぐに体勢を変えます。
検査を受けるまで待ったほうがよいですか?
胸の痛みや息切れを伴う場合は、まず受診を優先してください。そうでない場合は、先にご相談いただいても構いません。問診の際に、まだ検査を受けていないことをお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。動悸は心臓や甲状腺の病気の症状であることがあります。胸の痛み、息切れ、むくみ、脈の乱れを伴う場合は、ただちに医療機関を受診してください。