朝、起き上がるのに時間がかかる方へ
動き出すと楽になる、その意味
朝、ベッドから起き上がるまでに時間がかかる。腰が固まったようになっていて、最初の数歩がぎこちない。
しばらく動いていると楽になってくる。だから病院に行くほどでもない気がして、そのままにしている。そんな方が多くいらっしゃいます。
※ こわばりが1時間以上続く/複数の関節(手指・手首など)も朝こわばる/微熱やだるさを伴う。こうした場合は、関節リウマチなどの可能性があるため、まず内科・リウマチ科を受診してください。また、安静にしていても強く痛む/夜間に痛みで目が覚める/体重が減った場合も、先に医療機関にご相談ください。
動き出すと楽になる、ということ
寝ているあいだに、循環が落ちています
じっとしているあいだ、筋や関節のまわりの循環は落ちます。朝のこわばりは、その状態から動き出すときの抵抗、という面があります。
動くと楽になるのは、循環が戻ってくるためです。これ自体は自然なことで、短時間で楽になるなら心配の少ない部類です。
ただし、時間が長いときは別です
こわばりが1時間以上続く。手指も朝こわばる。微熱やだるさがある。この組み合わせのときは、関節リウマチなど別の原因を考える必要があります。
血液検査で分かることですので、心当たりのある方は内科・リウマチ科にご相談ください。整体で扱える範囲ではありません。
身体の側から確認していること
寝ている姿勢と寝具
やわらかすぎるマットレスでは、腰が沈んで反った状態が一晩続きます。逆に硬すぎると、横向きのときに肩と腰が押し上げられます。
どちらが合うかは身体のつくりによって違います。いまの寝具で、朝どこが固まっているかを手がかりに考えます。
股関節と胸のあたり
腰は、上の胸郭と下の股関節にはさまれています。このどちらかが動きにくいと、腰だけで動きを引き受けることになります。
朝のこわばりを訴える方の股関節を確認すると、片側だけ硬いことがよくあります。
腹部まわりの緊張
お腹側が硬くなっていると、朝に身体を起こす動作そのものが重くなります。当院では内臓を包む膜とその周囲の緊張まで含めて確認します。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
ご自宅でできること
- いきなり上体を起こさず、横向きになってから手で押して起きる
- 布団の中で、膝を立ててゆっくり左右に倒す
- 起きたら、まず数回ゆっくり息を吐く
- 朝の様子をメモしておく(何分で楽になるか、どこが固いか)
最後のメモは、原因を切り分けるうえで役に立ちます。受診されるときにも使えます。
何分で楽になるかを、測ってみてください
朝のこわばりは、続く時間が原因を切り分ける手がかりになります。
- 5分から15分ほどで楽になる — 循環が戻るまでの時間と考えられる範囲です
- 30分以上かかる — 動く範囲の制限や、腹部まわりの緊張が重なっていることがあります
- 1時間以上続く — 関節リウマチなど、医療機関で確かめるべきものが含まれます
目覚めてから「あ、楽になった」と感じるまでの時間を、2〜3日分でよいので測ってみてください。受診されるときにも、そのまま役に立ちます。
手指も一緒かどうか
腰だけでなく、手指も朝こわばる。両手とも同じようにこわばる。この組み合わせのときは、先に内科・リウマチ科でご相談ください。
よくある誤解
「朝のストレッチをすれば治る」
起き抜けの身体は、組織に水分が多く含まれていて傷めやすい状態だと言われています。いきなり前屈するような動きは避けたほうが無難です。
布団の中で膝を立ててゆっくり倒す程度から始めてください。
「硬いマットレスがよい」
硬すぎると、横向きのときに肩と腰が押し上げられて、腰が浮きます。やわらかすぎると沈んで反ります。どちらがよいかは身体のつくりによって違います。
「ぎっくり腰は癖になる」
癖になるというより、動かしにくい場所が残ったままになっているために、同じ条件で再発しているという見方のほうが実態に近いと考えています。痛みが出ていない時期に確認しておくほうが見立てやすくなります。
起き上がり方を変えてみる
腰に負担の少ない起き上がり方があります。痛みが強い時期は、これだけでも違います。
- 仰向けのまま、両膝を立てる
- 膝を立てたまま、ゆっくり横向きになる(身体をひとかたまりで回す)
- 両足を布団の外に下ろしながら、下の肘で上体を押し上げる
- 座った姿勢で数秒おいてから立つ
腹筋で勢いよく起き上がる動作は、腰にいちばん負担がかかります。横向きを経由するだけで変わります。
よくあるご質問
病院に行くほどではないと思っているのですが。
短時間で楽になるなら、まず身体の側から確認する価値はあります。ただし1時間以上続く、手指もこわばる、微熱やだるさがあるという場合は、先に内科・リウマチ科にご相談ください。
寝具を買い替えたほうがよいですか?
買い替える前に、いまの寝具でどこが固まっているかを確認させてください。身体の側が整うと、同じ寝具でも変わることがあります。環境を変えるのはそのあとでも遅くありません。
ぎっくり腰をくり返しています。
くり返している方は、動かしにくい場所がどこかに残っていることが多いです。痛みが出ていない時期に確認しておくほうが見立てやすくなります。
朝いちばんの予約は取れますか?
9:00から受け付けております。朝のこわばりが残っている状態で見せていただけるのは、むしろ手がかりになります。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。ボキボキ鳴らしたり強く揉んだりはしません。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。
朝いちばんの時間に予約できますか?
9:00から受け付けております。こわばりが残っている状態で見せていただけるのは、むしろ手がかりになります。
腰痛で整形外科にかかっていますが、整体も受けてよいですか?
主治医の方針を優先してください。そのうえでご相談いただけます。受けている治療やリハビリの内容を問診の際にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。朝のこわばりが1時間以上続く、複数の関節に及ぶ、微熱を伴う場合は関節リウマチなどの可能性があります。まず内科・リウマチ科を受診してください。