眠れない夜と腰痛が、どちらも続いている方へ
本八幡・市川の整体で、どう確認し、何をしたか
夜なかなか寝つけない。朝起きてもすっきりしない。夕方になると腰が重くなる。お腹の調子も崩しやすい。
ひとつひとつは「よくあること」で片づけてしまいがちですが、いくつも重なっていると、一日がずっとしんどいままになります。今回は、実際にお越しくださったK様の事例を通して、こうした不調が重なっているときに整体で何を確認しているのかをご紹介します。
はじめに ― 先に受診していただきたい場合
次のような場合は、整体より先に医療機関の受診をおすすめします。
・眠れない状態が長く続き、気分の落ち込みや食欲の低下を伴う(心療内科・精神科へ)
・大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まると指摘されたことがある(睡眠外来・耳鼻咽喉科へ)
・体重の減少、血便、繰り返す強い腹痛、発熱を伴う(消化器内科へ)
・安静にしていても強い腰の痛みが続く、足のしびれや力の入りにくさがある(整形外科へ)
当院でもそのように判断した場合は、施術を行わず受診をご案内しています。お薬については、処方された医師にご相談ください。当院から服薬について申し上げることはありません。
ばらばらに見えて、つながっていることがあります
身体はひとつながりなので、どこか一か所に負担がかかり続けると、離れた場所にまで影響が出ることがあります。
眠りが浅い状態が続くと、日中の疲れが抜けきらないまま次の日を迎えることになります。緊張が抜けないまま過ごす時間が長くなれば、腰や肩の張りも強く感じやすくなります。逆に、痛みがあるせいで眠りが浅くなることもあります。
どちらが先かを決めるよりも、「いまどちらも起きている」という前提で身体を見ていくほうが現実的だと考えています。
※ ここでご紹介しているのは、当院で多くの方のお身体を確認してきたなかでの傾向です。原因と結果を証明するものではなく、すべての方に当てはまるものでもありません。
眠れない夜に、身体に出ているサイン
寝つきの悪さと、寝起きのつらさ
寝つきが悪く、朝起きてもすっきりしない。この状態が続いているときは、身体が休息のほうに切り替わりにくくなっていることが考えられます。
本来、夜になると身体はゆるむ方向に向かいます。けれど緊張が抜けないままだと、横になっていても十分に休まりません。
眠っているあいだの、くいしばり
眠っているあいだに歯を強く噛みしめている方は少なくありません。ご本人は気づいていないことが多く、朝起きたときのあごのだるさや、歯科で指摘されて初めて知る、ということもあります。
くいしばりがあると、あごから首、肩にかけての緊張が強くなります。首や肩のこりが取れにくい方は、あごまわりもあわせて確認する意味があると考えています。
夕方になると強くなる腰の重さ
朝より夕方のほうがつらい、という訴えは、一日を通して疲れが積み重なりやすい身体の使い方になっていることを示している場合があります。
また、腕を上げたときに片側だけ上がりにくいなど、左右で差が出ていることもあります。こうした差は、肩だけの問題ではなく、背骨や骨盤の使い方と関わっていることがあります。
お腹の不調と、自律神経のはたらき
緊張するとお腹の調子を崩す、というのは多くの方が経験されることです。医療機関で検査を受けて、はっきりした原因が見つからなかったという場合、自律神経のはたらきが関わっていることがあります。
自律神経は、内臓のはたらきや眠りの深さ、リラックスできるかどうかに関わっています。緊張した状態が続くとバランスが崩れやすくなり、眠りの浅さやお腹の不調として現れることがあります。
当院でできるのは、身体の緊張の偏りを確認して整えることまでです。お薬や治療の方針については、かかりつけの医師にご相談ください。
今回ご相談いただいた内容
くいしばりと、胃腸の不調
K様がお越しくださったきっかけは、歯のくいしばりと胃腸の不調でした。あわせて、以前から眠りにくさを抱えておられるとのことでした。
「普段は睡眠が苦手」とおっしゃっていたのが印象に残っています。眠れないことそのものより、眠れないかもしれないと思いながら夜を迎えることのほうがしんどい。そうした方は少なくありません。
不安なところから、うかがいました
初めての整体に不安を感じておられたので、どこがどう不安なのかを先にうかがってから進めました。何をされるか分からないまま触られるのは、それ自体が緊張のもとになります。
※ 個人の感想であり、同じ変化をお約束するものではありません。感じ方には個人差があります。
当院の進め方
まずは、うかがうところから
施術は丁寧な聞き取りから始まります。つらい場所だけでなく、眠りの様子、お腹の調子、生活のなかでの身体の使い方、これまでの既往までうかがいます。
つらさの背景は、感じている場所とは別のところにあることが多いためです。
3つの柱で確認します
| 3つの柱 | 対象 | 目的 |
|---|---|---|
| 筋骨格系 | 骨・関節・筋・筋膜 | 姿勢と可動域を確認し、働きの落ちている部分を整える |
| 内臓膜系 | 内臓を包む膜とその周囲 | 腹部まわりの緊張をゆるめ、体幹の動きやすさを確認する |
| 頭蓋仙骨系 | 頭蓋から仙骨につながる膜 | 頭頸部と骨盤のつながりを確認し、緊張をゆるめる |
強い力で押したり揉んだりするのではなく、やさしい力で働きかけます。身体が緊張しやすい方や、刺激が苦手な方にも受けていただきやすい方法です。
あわせて、電動温熱式のカッサを使うことがあります。皮膚の表面にあたたかさと心地よい刺激を加え、緊張をゆるめることを目的としたものです。
フランス国認定校 A.T.Still Academy で学んだ手技をもとにしています。オステオパシーは欧米各国で法制化されている手技です。
動きを見て、左右差を確かめる
お辞儀をしたときの身体の傾き、腕を上げたときの可動域。こうした日常の動作を確認していくと、ご本人が気づいていない左右差が見えてくることがあります。
施術の前後で同じ動きを確認していただくことで、変化をご自身の感覚で比べていただけます。
19年、のべ44,000人以上の臨床
院長は2007年に理学療法士免許を取得し、リハビリテーション病院・訪問リハビリ・訪問看護ステーションでの臨床を重ねてきました。理学療法士としての臨床を含め、のべ44,000人以上の方のお身体を拝見しています。
保有資格は、国家資格である理学療法士と、フランス国認定校 A.T.Still Academy のディプロマ(Diplôme d'Ostéopathie)の2つです。
施術のなかでみられたこと
K様の施術では、あごまわりから首、肩にかけての緊張を確認しながら、腹部まわりと頭蓋から仙骨にかけての調整を組み合わせて進めました。
施術中は痛みを感じる場面はなく、「身体の不調がほぐれていくのを感じられた」とお話しくださいました。
そして帰りぎわ、「普段は睡眠が苦手ですが、今日は寝るのが楽しみです」と言っていただけたのが、この日いちばん嬉しかったことでした。
※ 個人の感想であり、変化の感じ方には個人差があります。眠りや症状の改善をお約束するものではありません。
ご自宅でできること
- 長時間、同じ姿勢を続けないよう、こまめに立つ・肩を回す
- 就寝前の1時間は、画面を見る時間を少し減らしてみる
- 息を吐く時間を長めにした深呼吸を、数回だけでも行う
- 日中に歯を噛みしめていないか、ときどき意識して確かめる
完璧にやろうとすると、それ自体が負担になります。できる範囲から、少しずつで十分です。
身体の状態をふりかえるチェックリスト
| こんなことはありませんか | 確認しておきたいこと |
|---|---|
| 寝つきが悪いと感じる | 日中の緊張が抜けきっているか |
| 朝起きても疲れが残っている | 眠りの深さ、いびきの有無 |
| 腰が夕方になると重くなる | 一日の姿勢、座っている時間 |
| 肩の動きに左右差がある | 背骨・骨盤の使い方の偏り |
| 朝、あごがだるい | 眠っているあいだのくいしばり |
| お腹の調子を崩しやすい | 医療機関での確認が済んでいるか |
※ これは医学的な診断ではなく、ご自身の状態をふりかえるための目安です。当てはまる項目があっても、特定の病気を示すものではありません。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。
よくあるご質問
強い刺激が苦手でも受けられますか?
やさしい力で働きかける方法ですので、強く押したり無理に動かしたりはしません。刺激が苦手な方や、身体が緊張しやすい方にも受けていただきやすい内容です。つらいときは遠慮なくお伝えください。
眠りの浅さやお腹の調子も相談できますか?
カウンセリングでうかがっています。ただし当院でできるのは身体の緊張の偏りを確認して整えることまでです。眠れない状態が長く続いている場合や、体重の減少・血便などを伴うお腹の不調がある場合は、まず医療機関を受診してください。
くいしばりがあると歯科で言われました。相談できますか?
ご相談いただけます。あごから首、肩にかけての緊張を確認していきます。マウスピースなど歯科での治療方針がある場合は、そちらを優先してください。
どのくらいの頻度で通えばよいですか?
お身体の状態によって異なりますので、カウンセリングの際にご相談させていただいています。通院ペースのご提案はいたしますが、予約の強要や回数券の押し売りはいたしません。
すぐに変化を感じられますか?
感じ方には個人差があり、お約束はできません。施術の前後で同じ動きを確認していただくので、可動域の違いについてはその場で比べていただけます。
初めてで不安なのですが大丈夫でしょうか?
何をするのか分からないまま触られるのは、それ自体が緊張のもとになります。先に気になっていることをうかがい、進め方をお伝えしてから始めますので、不安な点は最初にお聞かせください。
まとめ
眠れない、腰が重い、お腹の調子が悪い、あごがだるい。別々の場所に出ているように見えても、身体はひとつながりです。
どれから手をつけるか迷ってしまうときこそ、全身を一度ざっと見渡すことに意味があると考えています。
当院は千葉県市川市南八幡1-8-13、JR本八幡駅から徒歩6分です。長く続く眠れなさや、医療機関で確認が必要な症状は、まず受診を。そのうえで身体の状態が気になるという方は、一度ご相談ください。ご相談だけでも承っています。
※ 本記事は一症例の報告です。オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。不眠が長く続く場合、睡眠中の呼吸の停止を指摘されたことがある場合、体重減少や血便を伴うお腹の不調がある場合、安静時にも続く強い腰痛やしびれ・脱力がある場合は、医療機関を受診してください。お薬については処方された医師にご相談ください。