手足の冷えが気になる、あなたへ
先に確かめたいことと、身体の側からできること
靴下を重ねても足先が冷たいまま。夜、足が冷えて寝つけない。夏でも手が冷たいと言われる。
冷えは「体質だから」で済まされがちですが、確かめておいたほうがよいことと、身体の側から見ていけることの両方があります。
※ 片方の足だけが冷たく色が悪い/歩くとふくらはぎが痛み、休むと治まる/指先の色が白→紫→赤と変わる/傷が治りにくい。こうした場合は、血管や膠原病の問題が隠れていることがあります。まず内科・循環器内科を受診してください。また、だるさやむくみ、体重の増加を伴う冷えは、甲状腺の働きの低下でも起こります。血液検査で分かります。
先に確かめておきたいこと
左右で差がある冷えは、「体質」では説明できないことがあります。
- 片側だけ冷たい — 血管の問題のことがあります
- 歩くとふくらはぎが痛み、休むと治まる — 下肢の動脈の問題のサインです
- 指先の色が段階的に変わる — 膠原病に伴うことがあります
- だるさ・むくみ・体重増加を伴う — 甲状腺の働きの低下
- 貧血 — 閉経前後は月経量が増える時期を経ることがあります
いずれも整体で扱える範囲ではありません。心当たりのある方は、まず内科でご相談ください。
身体の側から見ていけること
手足へ向かう通り道
手に向かう血管と神経は、首から鎖骨の下、わきの下を通ります。足に向かうものは、腰からそけい部、膝の裏を通ります。この通り道のどこかが硬くなっていると、末端の循環に影響することがあります。
当院では、首・鎖骨まわり・わきの下、そけい部・膝の裏の緊張を確認していきます。
呼吸が浅いと、末端まで届きにくくなります
緊張した状態が続くと呼吸は浅くなり、身体は末端より中心を優先します。手足が後回しになる、という形です。
息を長く吐けるようになると足先が温かくなる、という方はいらっしゃいます。
ふくらはぎが働いていますか
足に下りた血液を戻すのは、ふくらはぎの筋肉です。座っている時間が長いと、このポンプが働きません。
※ ここでご紹介しているのは、当院での観察にもとづく考え方です。原因と結果を証明するものではありません。
ご自宅でできること
- 足首を回すより、かかとの上げ下げを数十回(ふくらはぎのポンプを使います)
- 湯船につかる。足だけでも構いません
- 靴下を重ねるより、ゆるめのものを1枚。締めつけると逆効果です
- 寝る前に、息を長く吐く呼吸を数回
締めつけない、というのは見落とされがちです。きつい靴下やブーツは、かえって循環を妨げます。
冷えの出方で、見る場所が変わります
手も足も冷たい
全身の循環や自律神経のはたらきが関わることが多い型です。呼吸の深さ、首や鎖骨まわり、腹部の緊張を確認します。
足だけ冷たい
腰からそけい部、膝の裏の通り道と、ふくらはぎのポンプの働きを確認します。座っている時間が長い方に多く見られます。
片側だけ冷たい
この型は、まず医療機関で確かめていただきたいものです。血管の問題が隠れていることがあります。左右で温度がはっきり違う場合は、内科・循環器内科にご相談ください。
身体の中は熱いのに、手足が冷たい
いわゆる「冷えのぼせ」。更年期前後に多い型で、上半身に熱がこもり、下半身が冷えます。この型の方に、ふくらはぎのポンプを使う運動をおすすめすることがあります。
よくある誤解
「靴下を重ねれば温まる」
締めつけると、かえって循環を妨げます。重ねるより、ゆるめのものを1枚。足首まで覆われていて、ゴムがきつくないものを選んでください。
「温めるだけでよい」
温めるのは対症的な手立てで、やめれば戻ります。自分の筋肉で熱をつくれるようにするほうが続きます。順番としては、動かすのが先です。
「冷えは女性だけのもの」
男性にもあります。ただ、相談されずに放置されていることが多いだけです。
ふくらはぎを使う、具体的な方法
足に下りた血液を戻すのは、ふくらはぎの筋肉です。ここを使うのがいちばん手早い方法です。
- 椅子に座り、かかとを床につけたまま、つま先を上げる(10回)
- 次に、つま先を床につけたまま、かかとを上げる(20回)
- 立てる方は、壁に手をついてかかとの上げ下げを20回
- これを1日に2〜3回。テレビを見ながらで構いません
ひざや足首に痛みがある方、ふらつきがある方は、必ず座って行ってください。持病のある方は主治医にご相談ください。
よくあるご質問
冷えは体質だから仕方ないのでしょうか。
体質で片づけてしまう前に、左右差がないか、ほかの症状を伴っていないかを確かめてください。片側だけ、歩くと痛む、だるさを伴うといった場合は医療機関の領域です。
血液検査はしばらく受けていません。
一度受けておかれることをおすすめします。甲状腺の働きや貧血は血液検査で分かります。
温めるのと動かすのは、どちらがよいですか?
どちらも役に立ちますが、順番でいえば動かすほうが先です。ふくらはぎを使うと、温める効果も長続きします。
施術中、足が冷たくて恥ずかしいのですが。
気になさらないでください。寒ければブランケットをお使いいただけます。室温の調整も遠慮なくお申し付けください。
どのくらいの間隔で通えばよいですか?
お身体の状態によって異なります。カウンセリングの際にご相談させていただきます。予約の強要や回数券の押し売りはいたしません。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。
施術中、足を触られるのが気になります。
気になる部位があれば、先にお聞かせください。触らずに進めることもできます。衣服の上から行いますのでご安心ください。
冬だけ気になるのですが、夏に相談してもよいですか?
むしろ症状が落ち着いている時期のほうが、身体の状態をじっくり確認できます。冬に備えて夏から整えておく、という通い方をされる方もいらっしゃいます。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。片側だけの冷え、歩行時のふくらはぎの痛み、指先の色の変化、傷が治りにくいといった症状がある場合は、血管や膠原病の問題のことがあります。まず内科・循環器内科を受診してください。