足の付け根が痛い、開きにくい方へ
左右差という手がかりから
靴下をはくときに足が上がらない。あぐらがかけない。歩き始めに足の付け根が痛む。
股関節は、ご本人が気づかないうちに左右差が大きくなっていることが多い場所です。そしてその差は、腰や膝のほうに先に症状として出ることがあります。
※ 足の付け根が急に強く痛む/体重をかけられない/転んだあとに痛みが出た/発熱を伴う。こうした場合は、まず整形外科を受診してください。骨折や感染の可能性があります。特に骨の密度が下がりやすい年代では、軽く転んだだけでも骨折することがあります。
左右差は、ご本人が気づいていません
実際に確かめてみて、初めて分かります
仰向けで膝を立てて、左右に倒してみる。片方だけ床まで届かない。これを見て「そんなに違うんですね」とおっしゃる方が大半です。
いつも同じ側で足を組む、同じ側に体重をかけて立つ、同じ向きで寝る。長年の偏りは、痛みが出るまで自覚されないことがほとんどです。
差が腰に出ることがあります
片方の股関節が動きにくいと、その分を腰が代わりに動くことになります。「腰が痛い」とおっしゃる方の股関節を確認すると、片側だけ開きが悪いことがよくあります。
腰だけをほぐしても戻ってしまう、という場合は、股関節のほうを見る意味があります。
当院で確認していること
- 仰向けで膝を倒したときの左右差
- 股関節を曲げる・開く・内にひねる動きの範囲
- お尻の奥の筋で、押すと強く響く場所
- 骨盤の傾きと、背骨のならび
- 歩き方(どちらに体重が乗っているか)
施術の前後で同じ動きを確認していただくので、変化をご自身の感覚で比べていただけます。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
ご自宅でできること
- 足を組む癖がある方は、組む側を意識して逆にしてみる
- 立つとき、左右の足に同じように体重をのせる
- 横向きで寝るときは、膝のあいだにクッションを挟む
- 痛みが強い日は、無理に広げるストレッチをしない
硬いほうを無理に広げようとすると、かえって緊張が強くなることがあります。どの程度動かすかは、状態を見てお伝えします。
日常のどの動作で気づかれましたか
股関節の動きにくさは、痛みより先に「できなくなった動作」として気づかれることが多いものです。
- 靴下やストッキングをはくとき、足が上がらない
- 足の爪が切りにくい
- あぐらがかけない。正座から崩すのがつらい
- 車の乗り降りで、足を持ち上げるのがおっくう
- 横断歩道で足を大きく出せない
- お風呂の浴槽をまたぐのが不安
こうした動作は、股関節の開く方向・曲がる方向のどちらが足りていないかを教えてくれます。問診では具体的にうかがいます。
よくある誤解
「股関節が痛いのは、歳のせい」
加齢の影響はありますが、左右で差があるなら、それは年齢ではなく使い方の偏りです。年齢は左右平等に進みます。
「硬いから、無理にでも広げたほうがよい」
硬いほうを力づくで広げようとすると、身体は守るために余計に緊張します。やわらかいほうの可動域を基準にしながら、少しずつ差を縮めていくほうが結果的に早いことが多いです。
「腰が痛いのだから、股関節は関係ない」
腰は、上の胸郭と下の股関節にはさまれています。股関節が動かない分を腰が引き受けていることがよくあります。腰だけをほぐして戻る方は、股関節を確認する意味があります。
立ち方と座り方の癖
ご自分の癖は、意外と自覚されていないものです。次のことを一度確かめてみてください。
- 立っているとき、どちらの足に体重が乗っているか
- 足を組むとき、いつも上になるのはどちらか
- 床に座るとき、いつも同じ側に足を流していないか
- ソファのいつも座る位置が決まっていないか
- 台所に立つとき、片足を前に出す癖がないか
どれも、やめる必要はありません。ときどき逆にしてみる。それだけで左右差の進み方は変わってきます。
よくあるご質問
変形性股関節症と言われています。相談できますか?
ご相談いただけます。骨の変形を元に戻すものではありませんが、まわりの筋の緊張や身体の使い方を確認して、動かしやすさを見ていきます。治療やリハビリの指示が出ている方は、その内容を優先してください。
人工股関節の手術を受けています。施術は受けられますか?
手術の時期と、主治医から受けている指示を問診の際に必ずお聞かせください。手術を受けた側の動かし方には制限があることがあり、その範囲を守って進めます。主治医の方針が最優先です。
あぐらがかけないと、施術に支障がありますか?
ありません。横になっていただく姿勢が中心です。楽な姿勢に調整します。
腰が痛いのですが、股関節も見てもらえますか?
腰のご相談でも股関節は必ず確認します。腰だけをほぐしても戻ってしまうという方は、股関節に左右差があることがよくあります。
どのくらいの間隔で通えばよいですか?
お身体の状態によって異なります。カウンセリングの際にご相談させていただきます。予約の強要や回数券の押し売りはいたしません。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。左右差の確認を含めますので、初回は60分のコースをおすすめしています。
スカートでも大丈夫ですか?
動きやすいお召し物でお越しいただくほうが確認しやすいのですが、お着替えのご用意もあります。完全個室ですので、お着替えいただいても人目はありません。
痛むのは股関節ではなくお尻なのですが。
お尻の奥に、股関節を支える筋肉が集まっています。「お尻が痛い」とおっしゃる方の多くは、ここの緊張が関わっています。坐骨神経痛と重なることもあります。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。急に強く痛む、体重をかけられない、転倒後に痛みが出た場合は、骨折の可能性があるためただちに整形外科を受診してください。骨や関節の変形を元に戻すものではありません。