あちこちが痛む、あなたへ
ひとつの場所に絞れないつらさについて
昨日は肩、今日は腰、その次は膝。場所が移っていくような痛み。「どこが悪いんですか」と聞かれても、自分でも答えられない。
更年期の前後に、このご相談が増えます。ひとつの場所に絞れないぶん、相談しにくいと感じていらっしゃる方が多いところです。
※ 関節の腫れや熱感がある/左右対称に複数の関節がこわばる/1時間以上こわばりが続く/微熱やだるさを伴う。ひとつでも当てはまる場合は、関節リウマチなどの可能性があります。整体より先に内科・リウマチ科を受診してください。血液検査で分かることです。
場所が移るということ
かばう連鎖が起きています
どこか一か所が痛むと、人は無意識にそこをかばいます。かばった分の負担は別の場所に移ります。そこが痛みはじめると、また別をかばう。この繰り返しで、痛む場所が移っていくことがあります。
最初に痛んだ場所がどこだったかをうかがうのは、この連鎖の出発点を探すためです。
「全身がこわばる」という感じ方
閉経の前後は、関節まわりの組織の張りが変わる時期だと言われています。朝起きたときのこわばり、動き出しの重さを感じやすくなる方がいらっしゃいます。
ただし、これは関節リウマチと症状が重なります。だから先に医療機関で確かめていただくことをお願いしています。
当院で確認していること
- どこから始まったか、どの順に移ったか
- 左右どちらに偏っているか
- 朝のこわばりが何分で楽になるか
- 立っているときの重心の位置
- 呼吸の深さと、肋骨の動き
痛む場所を順番に追いかけるのではなく、全身の使い方の偏りを見ます。出発点が整えば、連鎖の先も変わることがあります。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
よくある誤解
「気のせいだと言われた」
検査で異常が見つからないことと、つらくないことは別です。実際に身体がこわばっている方は多くいらっしゃいます。
「痛いところを全部ほぐせばよい」
その場は楽になりますが、連鎖の出発点が残っていれば戻ります。順番を見つけるほうが先です。
「運動すれば治る」
動かせる範囲が狭いまま量を増やすと、負担も増えます。何をどれだけやるかは、状態を見てお伝えします。
ご自宅でできること
- 痛む場所と日付を、ひとことだけメモする(受診のときに役立ちます)
- 朝、布団の中で膝を立ててゆっくり左右に倒す
- 入浴で温まったあとに、無理のない範囲で動かす
- 痛む日は休む。痛みをこらえて動かさない
こんな訴え方をされる方が多くいらっしゃいます
「痛みというより、こわばり」
鋭い痛みではなく、重い・だるい・動き出しにくい。言葉にしにくいぶん、人に伝わりにくく、「大げさだ」と思われるのではないかと黙ってしまう方がいらっしゃいます。
当院では、痛みの強さを数字で聞くより、どの動作がやりにくいかをうかがいます。靴下をはく、髪を結ぶ、包丁を使う。具体的な動作のほうが、状態をつかみやすいためです。
「天気で変わる」
雨の前や気圧が下がる日につらくなる、という方は多くいらっしゃいます。仕組みははっきり分かっていませんが、訴えとしては一貫しています。
天気は変えられませんが、つらい日が分かっていれば予定の入れ方を変えられます。そういう使い方をされている方もいます。
「朝がいちばんつらい」
動き出すと楽になる型です。こわばりが何分続くかが、原因を切り分ける手がかりになります。1時間以上続くなら、医療機関で確かめていただく範囲です。
出発点を探すということ
痛む場所をすべて追いかけると、きりがありません。当院が探しているのは、連鎖の出発点です。
- いつ、どこから始まったかをうかがう
- その場所をかばう動き方が残っていないかを確認する
- かばった先に、いま痛んでいる場所があるかを見る
- 出発点から順に整えて、動きを確認する
何十年も前のけがが出発点だった、ということも実際にあります。問診でこれまでの既往を細かくうかがうのは、そのためです。
よくあるご質問
どこが痛いか、うまく説明できません。
それで構いません。こちらから順番にうかがっていきます。「今日はここ、昨日はここ」という程度で十分です。
あちこち痛いと、1回では見きれませんか?
60分のあいだに全身を確認します。そのうえで、今回どこから手をつけるかをお伝えします。全部を一度に整えようとはしません。
リウマチの検査はまだです。
先に内科・リウマチ科でご相談いただくことをおすすめします。血液検査で分かることです。結果を待ってからお越しいただいても構いません。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
何回くらい通えばよいですか?
お身体の状態によって大きく異なり、回数をお約束することはできません。あちこち痛む方の場合、全部が一度に変わることは期待しないでいただくほうが現実的です。優先順位をつけて進めます。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。関節の腫れや熱感、左右対称のこわばり、微熱を伴う場合は関節リウマチなどの可能性があります。まず内科・リウマチ科を受診してください。