夜中に目が覚めてしまう、あなたへ
更年期前後の眠りについて、身体の側からできること
寝つけないというより、夜中に目が覚めてしまう。そこから眠れない。朝になっても疲れが残っている。
更年期前後に、こうしたご相談をよくいただきます。眠れないこと自体より、「このまま続くのではないか」という不安のほうがつらい、とおっしゃる方も少なくありません。
※ 眠れない状態が長く続き、気分の落ち込みや食欲の低下を伴う場合は心療内科・精神科へ。大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まると指摘されたことがある場合は睡眠外来・耳鼻咽喉科へ、先にご相談ください。睡眠時無呼吸は、整体で扱える範囲ではありません。
身体が「休むほう」に切り替わりにくくなっています
夜になってもゆるまない
本来、夜になると身体はゆるむ方向に向かいます。けれど緊張が抜けないままだと、横になっていても十分には休まりません。
日中は気を張っているので気づきにくいのですが、横になって静かになったときに、はじめて身体がこわばっていることに気づく、という方もいらっしゃいます。
寝汗で目が覚める
更年期前後は、体温の調節が揺らぎやすい時期です。寝汗で起きてしまう、着替えるために起きる。それが続くと、まとまった眠りが取りにくくなります。
当院でお手伝いできるのは、汗そのものではなく、身体の緊張の偏りを確認して整えるところまでです。症状がつらい場合は、婦人科にご相談ください。
当院で確認していること
眠りのご相談をいただいたときは、次のようなところを確認していきます。
- あごと首まわりの緊張(眠っているあいだのくいしばり)
- 肋骨の動きと呼吸の深さ
- みぞおちから腹部にかけての硬さ
- 頭蓋から仙骨にかけての膜のつながり
- 就寝前の過ごし方、寝室の環境
強い力で押すのではなく、やさしい力で働きかけます。施術中に眠ってしまわれる方も多くいらっしゃいます。
ご自宅でできること
- 就寝の1時間前から、画面を見る時間を少し減らす
- 息を吐く時間を長めにした呼吸を、数回だけでも
- 寝室を少し涼しめにしておく(寝汗で起きる方は特に)
- 夜中に目が覚めても、時計を見ないようにする
「眠らなければ」と思うほど眠れなくなるのは、よく知られたことです。眠れない夜があってもいい、という前提で過ごしていただくほうが、結果として楽になることがあります。
眠れない夜の、過ごし方そのものについて
「眠らなければ」が、いちばん眠りを遠ざけます
布団の中で眠れないまま時間が過ぎると、「明日に差し支える」という考えが頭を回りはじめます。そうすると身体は緊張のほうに向かい、ますます眠れなくなります。
眠れない夜があってもいい、という前提で過ごしていただくほうが、結果として楽になることがあります。
20分眠れなかったら、一度布団を出る
眠れないまま布団の中にい続けると、「布団=眠れない場所」という結びつきができてしまいます。20分ほど眠れなければ、一度起きて暗めの部屋で静かに過ごし、眠気が来てから戻る。これは広く知られている方法です。
ただし、この時間に明るい照明をつけたり、スマートフォンを見たりすると逆効果になります。
夜中に目が覚めたとき、時計を見ない
「まだ3時か」と分かると、そこから計算が始まります。あと何時間眠れる、という計算ほど眠りを遠ざけるものはありません。
目覚まし時計の表示を、見えない向きにしておくだけでも変わる方がいらっしゃいます。
よくある誤解
「8時間眠らないといけない」
必要な睡眠時間には個人差があり、年齢とともに短くなるのが自然です。50代・60代で6時間前後という方は珍しくありません。
時間の長さより、日中に困っているかどうかのほうが大切だと考えています。
「寝酒で眠りやすくなる」
寝つきは良くなることがありますが、眠りの後半が浅くなり、夜中に目が覚めやすくなることが知られています。夜中に目が覚めるタイプの方には、むしろ逆になります。
「昼寝をすると夜眠れなくなる」
長い昼寝や夕方以降の仮眠は影響しますが、午後の早い時間に15分から20分程度であれば、むしろ日中の調子を保つのに役立つとされています。
当日の流れ
- 問診。眠りの様子を具体的にうかがいます(寝つき/中途覚醒/寝汗/いびきの指摘)
- 血圧などを確認し、施術を行ってよい状態かを判断します
- あご・首・肋骨・腹部まわりの緊張を確認します
- 施術。横になっていただき、やさしい力で働きかけます
- 呼吸の深さがどう変わったかを、一緒に確かめます
- 寝室の環境や就寝前の過ごし方で、変えられそうなことを2つほどお伝えします
眠りのご相談では、問診の時間が長くなります。60分のコースをおすすめしているのはそのためです。
よくあるご質問
睡眠薬を飲んでいますが、相談できますか?
ご相談いただけます。ただしお薬については、処方された医師にご相談ください。当院から服薬について申し上げることはありません。通院中であることと、処方の内容を問診の際にお聞かせください。
施術を受けたら、その日はよく眠れますか?
「今日は寝るのが楽しみです」とおっしゃる方はいらっしゃいますが、感じ方には個人差があり、お約束はできません。眠りは一度の施術で変わるものではなく、身体の緊張を少しずつ整えていくものだと考えています。
何回くらい通えばよいですか?
お身体の状態によって大きく異なります。回数をお約束することはできません。通院ペースのご提案はいたしますが、予約の強要や回数券の押し売りはいたしません。
夜は21時まで受けられますか?
月曜から日曜まで9:00〜21:00(不定休・完全予約制)です。お仕事帰りや、ご家族の夕食のあとにお越しになる方もいらっしゃいます。
施術中に眠ってしまっても大丈夫ですか?
まったく問題ありません。力が抜けている状態のほうが、身体の反応も確かめやすくなります。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。眠りのご相談は問診にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
寝具を買い替えたほうがよいですか?
買い替える前に、いまの寝具で朝どこが固まっているかを確認させてください。身体の側が整うと、同じ寝具でも変わることがあります。環境を変えるのはそのあとでも遅くありません。
夫のいびきで起こされます。これも相談できますか?
ご本人のいびきについては、睡眠外来や耳鼻咽喉科の領域です。ただ、ご家族がお越しになってご相談いただくことはできます。睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された方は、早めの受診をおすすめしています。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。更年期障害そのものを治療するものではなく、症状の改善や消失をお約束するものではありません。施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。不眠が長く続く場合や、睡眠中の呼吸の停止を指摘されたことがある場合は、医療機関を受診してください。