歩くのが遅くなった、あなたへ
これからの20年を、ご自分の足で
横断歩道を、青のあいだに渡りきれないことがある。家族と歩くと置いていかれる。以前より歩幅が狭くなった気がする。
痛みがあるわけではないから、どこに相談すればいいか分からない。そういう段階のご相談こそ、手を打ちやすいところです。
※ 個人の感想であり、同じ変化をお約束するものではありません。回復の程度や感じ方には個人差があります。
※ 急に歩きにくくなった/片側の足に力が入らない/ろれつが回らない。こうした場合は、ただちに救急の医療機関を受診してください。また、しばらく歩くと足がしびれて休むと戻る(間欠性跛行)という場合は、脊柱管狭窄症などの可能性があるため整形外科にご相談ください。
歩く速さは、身体の総合点です
歩く速さには、脚の筋力だけでなく、バランス、関節の動く範囲、心肺の働き、視覚などが関わります。だから「歩くのが遅くなった」は、どこか一か所の問題とは限りません。
後ろ足が伸びていますか
歩幅が狭くなる方の多くは、前に出す足ではなく後ろに残す足が伸びていません。股関節の前側が硬いと、後ろに蹴り出せず、結果として歩幅が狭くなります。
前に大きく踏み出そうとするより、後ろ足が伸びる範囲を取り戻すほうが近道であることが多いです。
足首とお尻
地面を蹴るのは足首とふくらはぎ、身体を前に運ぶのはお尻の筋肉です。長く座る生活が続くと、どちらも働きが落ちます。
当院では、実際に歩いていただいて、どこが使えていないかを見ます。
理学療法士としての評価を使います
院長は2007年に理学療法士の免許を取得し、リハビリテーション病院で脳卒中や骨折後のリハビリを担当、その後は訪問リハビリ・訪問看護ステーションで在宅の方のリハビリに携わってきました。
歩き方を見て、どこが足りていないかを評価するのは、この経験によるものです。整体の手技だけでなく、運動の組み立てまで含めてお伝えできます。
- 立っているときの重心の位置
- 片足で何秒立てるか
- 椅子から立ち上がる動作
- 歩いたときの歩幅、足の運び方、腕の振り
- 股関節の前側、足首の動く範囲
いま始める意味
歩く力は、落ちてから戻すより、落ちきる前に手を打つほうがずっと楽です。そして50代・60代は、まだ十分に戻せる時期です。
当院には、脳梗塞のあとから月に一度通われて「歩きにくかった足も上手に運べるようになった」と書いてくださった方がいらっしゃいます。痛みが出る前の段階であれば、なおさらです。
- 1日の歩数より、歩幅を意識する
- 階段は手すりを使って、一段ずつでも使う
- 椅子から立つ動作を、1日のうちで数えるだけでも運動になります
- 靴を見直す。かかとが減りすぎていないか
ご自分で確かめられる目安
横断歩道を渡りきれるか
日本の横断歩道の青信号は、おおむね秒速1メートルで歩ける前提で設定されています。青のあいだに渡りきれないことが増えてきたなら、歩く速さが落ちているサインです。
片足で何秒立てるか
壁や手すりのそばで、片足を床から少し浮かせて立ってみてください。ふらついたら、すぐ手をつけるようにしてください。
左右で秒数に差があるなら、そちらが手がかりになります。当院でも確認する項目のひとつです。
椅子から手を使わずに立てるか
腕を組んだ状態で、椅子から立てるかどうか。立てない、または勢いをつけないと立てない場合は、お尻と太ももの力が落ちてきている可能性があります。
※ いずれも医学的な検査ではなく、ご自分の状態に気づいていただくための目安です。ふらつきのある方は必ず支えのある場所で行ってください。
よくある誤解
「歩数を増やせばよい」
歩数は分かりやすい指標ですが、偏った使い方のまま数だけ増やすと、負担も比例して増えます。歩幅、後ろ足の伸び、足の運び方。質のほうを先に見るのが順番です。
「痛くないなら問題ない」
歩く力は、痛みより先に落ちます。痛みが出てからでは、できることが限られてきます。痛みのない段階こそ手を打ちやすい時期です。
「歳だから仕方がない」
加齢の影響はありますが、同じ年齢でもすたすた歩く方はいらっしゃいます。違いは年齢ではなく、関節の動く範囲と筋肉の使い方の積み重ねのほうにあります。
これからの20年を考えるということ
50代・60代は、ご両親の介護を経験される時期でもあります。親の歩けなくなっていく過程を見て、はじめてご自分のことを考える方が多くいらっしゃいます。
その経験は、ある意味で財産です。何が起きるかを知ったうえで、まだ十分に手を打てる時期にいらっしゃるからです。
- いま歩けているうちに、歩き方の質を確認しておく
- 左右差があるなら、差が大きくなる前に縮めておく
- 転ばない備え(履き物、手すり、足元灯)を先にしておく
- 骨の密度を測っておく
当院は、痛みを取ることだけを目的にしていません。これから先もご自分の足で歩いていただくこと。そのためのお手伝いだと考えています。
よくあるご質問
痛みがないのに相談してよいのでしょうか。
むしろその段階のほうが手を打ちやすいです。痛みが出てからでは、できることが限られてきます。「このままで大丈夫か見てほしい」というご相談も承っています。
リハビリと整体は何が違いますか?
当院では両方を組み合わせています。手技で動く範囲を確保したうえで、理学療法士としての評価にもとづいた運動をお伝えします。ご自宅で続けられる内容に絞ります。
自費のリハビリもお願いできますか?
脳梗塞後の自費リハビリも行っています。詳しくは脳梗塞後遺症のリハビリのページをご覧ください。ご家族からのご相談も承っています。
杖を使ったほうがよいですか?
杖の要否について当院から一律には申し上げません。状態を見たうえで、お使いの場合は高さや突き方をお伝えします。処方を受けている方は、その指示を優先してください。
何歳からでも間に合いますか?
何歳でも、動く範囲と使い方は変わる余地があります。ただし変化の大きさや速さには個人差があり、お約束はできません。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。歩き方の確認と運動の指導を含めますので、60分のコースをおすすめしています。
歩きやすい靴で行ったほうがよいですか?
ふだん履いている靴でお越しください。かかとの減り方を見せていただくことがあります。左右で減り方が違えば、体重のかけ方に偏りがあるサインです。
運動の指導だけお願いできますか?
施術と組み合わせて行っています。手技で動く範囲を確保してから運動をお伝えするほうが、同じ運動でも質が上がるためです。ご自宅で続けられる内容に絞ってお渡しします。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。急に歩きにくくなった、片側の脱力、ろれつが回らない場合はただちに救急を受診してください。歩くとしびれて休むと戻る場合は、整形外科にご相談ください。