背中が丸くなってきた、あなたへ
姿勢と、これからの20年のこと
ふと写真を見て、自分の背中の丸さに驚いた。若いころより身長が縮んだ気がする。
姿勢は見た目の話だと思われがちですが、50代以降は歩きやすさ・呼吸のしやすさ・転びにくさに直接つながってきます。
※ 急に背中が丸くなった/背中や腰に強い痛みが出た/身長が数センチ縮んだ。こうした場合は、背骨の圧迫骨折の可能性があります。まず整形外科を受診してください。骨の密度をまだ測ったことがない方は、この機会に測っておかれることをおすすめします。市川市の検診でも受けられます。
先に、骨の密度を確かめてください
閉経のあと、骨の密度は下がりやすくなります。背中が丸くなる原因のひとつに、背骨がわずかに潰れることがあります。
これは姿勢の問題ではなく、骨の問題です。整体で扱える範囲ではありません。
まだ測ったことがない方は、一度測っておかれると、その後の判断がずいぶん楽になります。当院でも、骨粗しょう症のご指摘がある方には手技の選び方を変えています。
身体の側から確認できること
胸のあたりが動かなくなっています
背中が丸い方は、肋骨と背骨のあいだの動きが落ちていることがほとんどです。ここが動かないと、胸が開かず、呼吸も浅くなります。
「姿勢を良くしなさい」と言われて胸を張っても、胸郭そのものが動かなければ続きません。まず動く範囲を取り戻すところからです。
股関節が伸びていますか
股関節の前側が硬いと、骨盤が後ろに倒れます。骨盤が倒れると、その上の背骨は丸くなるしかありません。
背中を伸ばそうとする前に、股関節の前側を確認する意味があるのはこのためです。
見た目より、歩きやすさで考えます
背中が丸くなると、前を見るために首を反らせることになります。これが首の痛みや頭痛につながることがあります。また、重心が前に寄るため、つまずきやすくなります。
当院が姿勢を確認するのは、見た目を整えるためではなく、これから先も自分の足で歩いていただくためです。
ご自宅でできること
- 床に仰向けになり、丸めたタオルを背中の真ん中に縦に置いて数分
- 椅子に座って、お尻の下の骨で座り直す(後ろに倒れた骨盤を起こす)
- 上を向く動作を、1日に数回だけ
- 歩くとき、視線をいつもより少し遠くに置く
骨粗しょう症のご指摘がある方は、背中を反らせる動きで骨折することがあります。自己判断で行わず、必ず主治医か当院にご相談ください。
ご自分で確かめる方法
壁に背中をつけてみる
かかと、お尻、背中を壁につけて立ちます。このとき、後頭部が壁につくでしょうか。
つかない場合、頭が前に出た状態で固まっていることになります。無理に押しつける必要はありません。どのくらい離れているかを知っておくだけで十分です。
身長を測っておく
若いころの身長と、いまの身長。健診の記録があれば比べてみてください。数センチ単位で縮んでいる場合は、背骨の圧迫骨折が起きていることがあります。
この場合は整形外科の領域です。まず受診してください。
横から写真を撮ってもらう
ご自分では分からないので、ご家族に横から撮ってもらうのがいちばん確実です。耳の位置が肩より前に出ているかを見てください。
よくある誤解
「背筋を伸ばして立てばよい」
力で伸ばしている姿勢は続きません。数分で疲れて元に戻ります。動く範囲が足りていない状態で力だけ入れても、背中が疲れるだけです。
「見た目の問題だから放っておいてよい」
背中が丸くなると、前を見るために首を反らせることになります。これが首の痛みや頭痛につながります。また、重心が前に寄るためつまずきやすくなり、胸が開かないため呼吸も浅くなります。
見た目より、こちらのほうが実害があります。
「矯正ベルトで治る」
医療機関で処方されたものがある場合はその指示に従ってください。市販のものについて、当院から良し悪しを申し上げることはありません。ただ、外した瞬間に戻るのであれば、根っこのところは変わっていません。
呼吸から見た、背中の丸さ
背中が丸くなると、肋骨が広がりにくくなります。息を深く吸おうとしても、入る量が限られます。
すると足りない分を回数で補うことになり、首や肩の筋肉まで呼吸を手伝うようになります。これが、この年代の方の肩こりが抜けにくい理由のひとつです。
当院が姿勢を確認するときに、必ず肋骨の動きと呼吸の深さを見るのはこのためです。姿勢・呼吸・肩こりは、ひとつながりのこととして扱います。
よくあるご質問
姿勢は、この年齢からでも変わりますか?
背骨そのものの変形は戻せませんが、肋骨や股関節の動く範囲は変わることがあります。見た目が大きく変わるというより、呼吸のしやすさや歩きやすさのほうで感じていただくことが多いです。変化の感じ方には個人差があります。
骨密度を測ったことがありません。
一度測っておかれることをおすすめします。市川市の検診でも受けられます。結果が分かると、こちらも手技の選び方を判断しやすくなります。
骨粗しょう症と言われています。整体は受けられますか?
受けていただけます。ただし必ず問診の際にお知らせください。背中を反らせる手技や、強い力を加える手技は行いません。やさしい力で働きかける方法に限ります。
身長が縮んだ気がします。
数センチ単位で縮んでいる場合は、背骨の圧迫骨折が起きていることがあります。まず整形外科でご相談ください。
矯正ベルトやコルセットは使ったほうがよいですか?
医療機関で処方されたものがある場合は、その指示に従ってください。市販のものについて当院から良し悪しを申し上げることはありません。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。姿勢と動きの確認を含めますので、初回は60分のコースをおすすめしています。
写真を撮って比べてもらえますか?
ご希望があれば、施術の前後に横からの写真をお撮りすることもできます。ご本人の確認用で、掲載することはありません。掲載させていただく場合は必ず事前にお尋ねします。
何歳からでも変わりますか?
肋骨や股関節の動く範囲は、何歳でも変わる余地があります。ただし背骨そのものの変形は戻りません。変化の大きさや速さには個人差があり、お約束はできません。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。急に背中が丸くなった、強い痛みが出た、身長が数センチ縮んだ場合は、背骨の圧迫骨折の可能性があります。まず整形外科を受診してください。骨の変形を元に戻すものではありません。