家事で身体を痛めない工夫
毎日のことだから、積み重なります
布団を干したあと腰が重い。風呂掃除のあとに肩が痛む。買い物袋を提げた翌日、手首がつらい。
家事は毎日のことなので、ひとつひとつは小さくても積み重なります。動作ごとに、変えられるところを挙げていきます。
※ 家事のあとに急に強く痛んだ、しびれが出た、力が入らない場合は、まず整形外科を受診してください。
腰を守る ― 共通する3つの原則
- 対象に近づく — 離れたところから手を伸ばさない。一歩近づくだけで負担が変わります
- 腰を丸めない — 股関節と膝を曲げてしゃがむ。前かがみで済ませない
- ひねらない — 向きを変えるときは足を踏みかえる。上半身だけひねって物を動かさない
この3つだけ覚えておけば、たいていの家事に応用できます。特に3番目の「ひねらない」が重要です。持ち上げながらひねるのが、いちばん腰を痛めやすい動きです。
動作ごとの工夫
布団を干す・取り込む
持ち上げてから運ぶのではなく、ベランダまで引きずってから持ち上げる。手すりにかけるときは、一度手すりの高さまで持ち上げてから横に送る。腕を伸ばしきったまま持ち上げないでください。
風呂掃除
動作ごとの工夫(つづき)
風呂掃除
浴槽の中をこするとき、縁に手をついて体重を預けてください。柄の長いブラシを使えば、前かがみの深さが変わります。床に膝をついて洗うのも一案です。
掃除機
腕だけで前後に動かすと、腰がひねられます。足を前後に開いて、体重移動で動かす。柄の長さを身長に合わせて調整してください。
買い物
片手に重い袋を提げると、身体が傾きます。左右に分ける、リュックを使う、キャリーカートを使う。指先でぶら下げず、腕にかけるか手のひら全体で持つ。
台所
シンク下の扉を開けて、片足を数センチの台に乗せる。数分ごとに足を替える。作業台が低いと前かがみになるので、まな板の下に台を置いて高さを足すのも有効です。
洗濯物を干す
腕を上げ続ける動作は、肩に負担がかかります。カゴを台の上に置いて、拾うたびにかがまないようにする。物干しの高さを下げられるなら下げてください。
やらないという選択
工夫してもつらい動作は、やめるか人に頼んでください。
- 高いところのものを取る作業(踏み台に乗る作業は転倒のもとです)
- 重い家具を動かす
- 長時間の床掃除
- 大量の買い物を一度に運ぶ
これらは、道具や人に頼るほうが合理的です。できなくなったのではなく、やり方を変える時期が来たということです。
当院で確認していること
- しゃがめるか(股関節と膝の曲がる範囲)
- 腰を丸めずに前かがみになれるか
- 腕を上げる範囲と、肩甲骨の動き
- 手首と肘の状態
- 実際の動作を再現していただく
「しゃがんでください」とお伝えするには、しゃがめる身体である必要があります。できない場合は、まずそこからです。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
よくあるご質問
毎日のことなので、気をつけるのが難しいです。
全部を変える必要はありません。いちばん負担の大きい動作をひとつだけ選んで、そこから変えてください。
道具を買ったほうがよいですか?
柄の長いブラシ、キャリーカート、踏み台の代わりになるもの。数百円から数千円で変えられるものが多いです。身体を痛めるより安く済みます。
痛みが出たらどうすればよいですか?
痛む動作をその日は避けてください。強い痛みやしびれが出た場合は、整形外科を受診してください。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。家事のあとの急な強い痛み、しびれ、脱力がある場合は、まず整形外科を受診してください。