ぎっくり腰を、くり返している方へ
痛くない時期にこそ、診る意味があります
年に何度も腰をやってしまう。重いものを持ったわけでもないのに、靴下をはこうとしただけで動けなくなった。
一度やると、また来るのではないかという怖さが残ります。腰をかばって動くようになり、それがまた次を呼ぶ。この繰り返しにいる方は少なくありません。
※ 安静にしていても強く痛む/足のしびれや力の入りにくさがある/排尿や排便に異常がある/発熱を伴う/転倒やけがのあと。こうした場合は、まず整形外科を受診してください。特に骨の密度が下がりやすい年代では、軽い動作でも背骨の圧迫骨折が起きることがあります。
なぜ、くり返すのか
「癖になる」のではありません
よく「ぎっくり腰は癖になる」と言われます。ただ、癖というより、動かしにくい場所が残ったままになっていると考えるほうが実態に近いと思っています。
痛みが引いても、その場所が動かないままなら、同じ条件がそろえばまた同じことが起きます。条件とは、前かがみ、ひねり、不意の動作です。
腰は、上と下にはさまれています
腰椎は、上の胸郭と下の股関節にはさまれた場所です。このどちらかが動きにくいと、その分を腰が引き受けます。
くり返す方の股関節を確認すると、片側だけ開きが悪いことがよくあります。胸郭のほうが固まっている方もいます。腰そのものより、そちらが本題であることが少なくありません。
お腹側の緊張
腰は背中側だけの問題ではありません。みぞおちから下腹にかけてが硬くなっていると、前かがみから起き上がる動作が重くなります。当院が内臓を包む膜まで含めて確認するのは、このためです。
痛みが出ていない時期に来ていただきたい理由
強く痛んでいる最中は、できることが限られます。炎症が落ち着くのを待つ面が大きく、確認できる動きも少なくなります。
一方、痛みが引いた時期なら、どこが動いていないかをじっくり確認できます。そして、次を遠ざける手を打てます。
- どの動作で痛みが出たかを、落ち着いて再現して確認できる
- 股関節と胸郭の動く範囲を、左右で比べられる
- ご自宅でできることを、実際にやっていただきながら伝えられる
「痛くないのに行っていいのか」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、むしろその時期のほうが本題に近づけます。
当院で確認していること
- 前かがみ、反らす、ひねる、横に倒す。4方向の動く範囲と痛みの出方
- 股関節の開き・曲がりの左右差
- 胸郭と背骨のひねりの範囲
- みぞおちから下腹にかけての硬さ
- 立ち上がる、靴下をはく動作を実際に見る
- 施術のあと、同じ動作をもう一度確認して一緒に比べる
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
よくある誤解
「安静にしていれば治る」
強く痛む最初の数日は安静が必要ですが、そのあとも動かずにいると回復が遅れることが知られています。どの時期にどこまで動いてよいかは、状態によって変わります。
「腹筋を鍛えれば再発しない」
上体を起こす腹筋は、腰を丸める動きです。くり返している方には向かないことがあります。鍛えるより先に、動かない場所を動かせるようにするほうが順番としては合っています。
「コルセットをしていれば安心」
医療機関で処方されたものがある場合はその指示に従ってください。ただ、長く頼ると自分で支える力が落ちることがあります。使う時期と外す時期は分けて考えてください。
ご自宅でできること
- 起き上がるときは、横向きを経由する(腹筋で勢いよく起きない)
- 靴下は、椅子に座って足を組んではく
- 洗面台では、片足を一歩前に出してから前かがみになる
- 重いものは、腰を落としてから身体に近づけて持つ
- 痛みが引いたあと、股関節をゆっくり動かす習慣をつける
動作の順番を変えるだけで、腰にかかる負担はずいぶん違います。細かいところは実際に見ながらお伝えします。
よくあるご質問
いま痛みが強いのですが、受けられますか?
問診と確認をしたうえで、その日にできる範囲で進めます。強い痛みがあるときは、腰そのものを無理に動かすことはしません。受診が必要と判断した場合は、施術を行わず受診をご案内します。
何年も前からくり返しています。もう手遅れですか?
動かしにくい場所は、年数が経っていても変わる余地があります。ただし、長く続いているほど時間はかかります。変化の感じ方には個人差があります。
整形外科でヘルニアと言われました。
診断を受けている場合は、その内容と主治医からの指示を問診の際にお聞かせください。主治医の方針を優先します。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。安静時も続く強い痛み、足のしびれや脱力、排尿排便の異常、発熱を伴う場合は、ただちに整形外科を受診してください。