お孫さんを抱っこして、腰を痛めた方へ
若いころと同じつもりでいませんか
孫が生まれてから、腰と手首がつらい。嬉しいのだけれど、翌日にひびく。
この年代ならではのご相談です。そして、断れないぶん、つらさを言い出しにくいという事情もあります。
※ 抱き上げたあとに急に強く痛んだ、足にしびれが出た、力が入らない。こうした場合は、まず整形外科を受診してください。骨の密度が下がりやすい年代では、抱き上げる動作で背骨の圧迫骨折が起きることがあります。
若いころとは、条件が違います
ご自身のお子さんを抱いていたころと、いまとでは身体の条件が変わっています。
- 筋肉量が減っている
- 股関節と足首の動く範囲が狭くなっている
- 骨の密度が下がっている(閉経後)
- そして、お孫さんのほうは当時のお子さんより重いことも
同じつもりで持ち上げると、無理がかかります。やり方を変える必要があります。
持ち上げ方を変える
腰を曲げずに、股関節と膝を使う
- 赤ちゃんに近づく。離れたところから手を伸ばさない
- 片膝をつくか、しゃがむ。腰を丸めて前かがみにならない
- 抱き寄せて、身体に密着させる
- 息を吐きながら、股関節と膝を伸ばして立ち上がる
- ひねらない。向きを変えるときは足を踏みかえる
ひねりながら持ち上げるのが、いちばん腰を痛めやすい動きです。チャイルドシートからの出し入れ、ベビーベッドからの抱き上げが特に危険です。
手首を立てない
手首を曲げて支えると、腱鞘炎のもとになります。前腕全体で支える、肘を身体につける。これだけで手首の負担が変わります。
道具を使ってください
- 抱っこひもを借りる(お子さん夫婦のものを使わせてもらう)
- 床に座った状態で抱く。立ったまま抱き続けない
- ベビーベッドの柵を下げてから抱き上げる
- チャイルドシートは、車の外に立って真正面から
- 長時間の抱っこは、座ってできる遊びに切り替える
「おばあちゃんが抱っこしないと泣く」という状況もあると思います。それでも、腰を痛めて動けなくなるほうがご家族にとっても困ります。
痛めてしまったときは
- 最初の数日は、痛む動作を避ける
- 起き上がるときは横向きを経由する
- 抱っこは一時お休みする。説明すれば伝わります
- 強い痛み、しびれ、力が入らないなら整形外科へ
骨の密度が下がりやすい年代では、抱き上げる動作で背骨の圧迫骨折が起きることがあります。急に強く痛んだ場合は、我慢せず受診してください。
当院で確認していること
- 実際に抱き上げる動作をしていただく(クッションなどで再現します)
- 股関節と膝の曲がる範囲
- 腰を曲げずにしゃがめるか
- 手首と肘、肩の動き
- 痛めた部位の状態
やり方を変えるには、まずそのやり方ができる身体である必要があります。しゃがめない方に「しゃがんでください」とは申し上げません。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
よくあるご質問
孫の世話を断れないのですが。
断る必要はありません。やり方を変えるほうが現実的です。抱き方と道具で、負担はずいぶん減らせます。
どのくらいで良くなりますか?
状態によって異なり、お約束はできません。ただ、抱っこを続けながら治すのは難しいので、一時的に減らせないかは相談させてください。
夫婦で通うこともできますか?
できます。時間をずらしてお取りいただく形になります。ご夫婦でお越しになる方もいらっしゃいます。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。抱き上げたあとの急な強い痛み、しびれ、脱力がある場合は、圧迫骨折などの可能性があります。まず整形外科を受診してください。