一日の大半を、座って過ごしている方へ
良い姿勢を保つより、大切なこと
デスクワーク、テレビ、車の運転。気づけば一日の大半を座って過ごしている。
座る時間を減らせない方は多いので、座り方のほうを変える話をします。そして、いちばん大切なことを先にお伝えします。
※ 座っているときに足のしびれが出る、長く座ると歩きにくくなる、安静時も痛むという場合は、まず整形外科を受診してください。
いちばん大切なのは、姿勢より「回数」です
良い姿勢を保ち続けることより、同じ姿勢を続けないことのほうが効きます。
どんなに良い姿勢でも、30分、1時間と固まっていれば組織は硬くなります。逆に、少し崩れた姿勢でも、こまめに動いていれば戻ります。
目標は「正しく座る」ではなく「30分に一度、座り直す」です。これなら続きます。
骨盤が後ろに倒れていないか
お尻の下の骨で座る
椅子に座って、お尻の下にある硬い骨を手で探してみてください。その骨の真上に上半身が乗っている状態が、骨盤が立っている座り方です。
背もたれに深くもたれると、骨盤は後ろに倒れます。すると背中が丸くなり、お腹が前に押し出され、腰にも負担がかかります。
ソファがいちばん難しい
やわらかいソファに沈み込む姿勢は、骨盤が後ろに倒れて固まります。長時間座るなら、ソファより硬めの椅子のほうが身体には楽です。
坐骨神経痛のご相談で「ソファに座るとつらい」という方が多いのは、このためです。
椅子を選ぶときに見るところ
- 座面の高さ — 足の裏が床にしっかりつくこと。膝が股関節より高くならないこと
- 座面の硬さ — やわらかすぎると沈んで骨盤が倒れます
- 座面の奥行き — 深すぎると背もたれに届かず、浅く座って崩れます
- 背もたれ — 腰のあたりを支えてくれるか
- 肘掛け — 肩が上がらない高さに
高級な椅子でなくても、足が床につく高さにするだけで変わります。足が届かない方は、足台を使ってください。
当院で確認していること
- 座ったときの骨盤の傾き
- 立っているときの重心の位置
- 股関節の前側の硬さ(ここが硬いと骨盤が倒れます)
- 背中の丸まりと、胸郭の動き
- お尻の奥の緊張
座り方を直そうとする前に、骨盤を立てられる身体かどうかを確かめます。股関節の前側が硬いままだと、意識しても保てません。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
ご自宅・職場でできること
- 30分に一度、立ち上がる。トイレでも水を取りに行くでも構いません
- 座ったまま、お尻を左右に揺らして座り直す
- 足を組む癖がある方は、ときどき逆にする
- 画面の高さを上げて、首が前に出ないようにする
- 足が床につかないなら、足台を置く
タイマーをかけるより、「お茶を入れに行く」「洗濯物を見に行く」といった用事と結びつけるほうが続きます。
よくあるご質問
良い姿勢を意識しても続きません。
力で保つ姿勢は続かないのが普通です。股関節の前側や胸郭が硬いままだと、意識しても数分で戻ります。先にそちらを整えるほうが順番としては合っています。
立って仕事をしたほうがよいですか?
立ちっぱなしも固まります。座る・立つを切り替えられるのがいちばんです。どちらか一方に固定しないでください。
車の運転が長いのですが。
シートの角度と、腰のあたりの支えを確認させてください。長距離のときは、休憩のたびに数歩歩くだけでも違います。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。座っているときの足のしびれ、長く座ると歩きにくくなる、安静時痛がある場合は、整形外科を受診してください。