歩くとしびれて、休むとまた歩ける方へ
整体にできること、できないこと
しばらく歩くと、ふくらはぎや太ももがしびれて歩けなくなる。少し座って休むと、また歩けるようになる。自転車なら平気。前かがみだと楽。
この訴え方には名前がついていて、間欠性跛行と呼ばれます。背骨の中の神経の通り道が狭くなっているときに出やすい症状です。
※ この症状があり、まだ整形外科を受診していない方は、先に受診してください。画像検査で確認すべきものです。また、足に力が入らない/排尿や排便に異常がある/両足にしびれが広がっている場合は、ただちに受診してください。手術が必要になることがあります。
はじめに ― 整体にできないこと
狭くなった神経の通り道を、手技で広げることはできません。骨や靱帯の変化そのものに働きかける方法を当院は持っていません。
「狭窄症が治る」とうたう整体院があれば、それは事実と異なります。治療の選択肢は整形外科にあります。
それでも、お手伝いできること
姿勢で、通り道の広さは変わります
前かがみだと楽になるのは、その姿勢で通り道が少し広がるためだと説明されています。逆に、反った姿勢では狭くなります。
つまり、反りやすい身体の使い方が残っていれば、同じ狭さでもつらさは増すということです。ここは身体の側から手を打てる部分です。
股関節の前側が硬いと、腰が反ります
股関節の前側が縮んでいると、立ったときに骨盤が前に傾き、腰が反ります。長く立っていられない方の股関節を確認すると、ここが硬いことがよくあります。
股関節の前側がゆるむと、同じ時間でも腰の反りが減り、楽に立てるようになる方がいらっしゃいます。
歩き方そのもの
腰を反らせて歩く癖があると、一歩ごとに通り道を狭める動きをくり返すことになります。院長は理学療法士として歩行の評価を行ってきました。どこを変えれば負担が減るかをお伝えできます。
当院で確認していること
- 何分、何メートルで症状が出るか(これが変化の目安になります)
- 前かがみで楽になるか、反らすとつらくなるか
- 股関節の前側の硬さ、左右差
- 立っているときの骨盤の傾き
- 歩いたときの腰の反り方
「どのくらい歩けたか」を毎回うかがいます。距離や時間は、ご本人にも分かりやすい目安になります。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
よくある誤解
「歩けないから、歩かないほうがいい」
歩かないでいると、足の力も心肺の力も落ちます。そうなると、ますます歩けなくなります。休みながら歩くのが基本の考え方です。
「背筋を伸ばして歩くべき」
一般には良いとされる姿勢でも、この症状がある方には当てはまらないことがあります。反らせる姿勢がつらいなら、無理に伸ばす必要はありません。
「手術しかない」
手術について当院から申し上げることはありません。主治医とご相談ください。手術の前後に身体の使い方を整えたいというご相談は承っています。
ご自宅でできること
- 歩くときは、休む場所を決めておく(ベンチ、コンビニ、公園)
- 杖やシルバーカーを使うと、前かがみになれて楽になることがあります
- 自転車が平気なら、運動として使う
- 仰向けで膝を抱える姿勢を、1日に数回
- 歩けた距離をメモしておく
運動について主治医から指示が出ている方は、その内容を優先してください。
よくあるご質問
整形外科に通いながら整体も受けてよいですか?
主治医の方針を優先してください。そのうえでご相談いただけます。受けている治療やリハビリの内容を問診の際にお聞かせください。
ブロック注射を受けています。
問診の際にお聞かせください。注射の直後は施術を控えることがあります。時期については主治医の指示に従ってください。
どのくらい歩けるようになりますか?
お約束はできません。狭さそのものは変わらないためです。ただ、同じ狭さでも身体の使い方で楽になる方はいらっしゃいます。歩けた距離を毎回記録していきます。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。脊柱管狭窄症の構造的な変化を改善するものではありません。足の脱力、排尿排便の異常、両足のしびれがある場合は、ただちに整形外科を受診してください。