長く立っていられない方へ
台所に立つのがつらい、という方に
台所に15分も立っていると、腰が重くなってくる。行列に並ぶのがつらい。美術館や買い物で、途中で座りたくなる。
座れば楽になる。前かがみになると楽。こういう出方をする腰のつらさについてのお話です。
※ しばらく歩くと足がしびれて、休むとまた歩ける(間欠性跛行)という場合は、脊柱管狭窄症などの可能性があります。まず整形外科を受診してください。また、安静にしていても強く痛む、足に力が入らない、排尿排便に異常がある場合もただちに受診してください。
立っているとつらい、ということ
座ると楽、前かがみだと楽、反らすとつらい。この出方をする方は、立っているあいだに腰が反った状態で固まっていることが多いものです。
反った姿勢では、背骨の後ろ側どうしが近づきます。短時間なら問題ありませんが、15分、30分と続けば、そこに負担が集まります。
股関節の前側が硬いと、腰が反ります
座る時間が長いほど、縮みます
座っている姿勢は、股関節の前側が縮んだ状態です。一日に何時間もこの姿勢でいると、立ったときにも伸びきらなくなります。
股関節の前側が伸びない分、骨盤が前に傾き、腰が反ります。座る時間が長い方ほど、立っているとつらくなるという逆転が起きるのはこのためです。
お尻とお腹の支え
お尻の筋肉とお腹の深い層が働いていると、骨盤が前に倒れすぎるのを止められます。ここが弱っていると、骨の形で支えることになります。
片足に体重をかける癖
長く立っているとき、無意識に片足に体重を預けていませんか。台所、レジ待ち、電車の中。
楽に感じるのですが、骨盤がねじれた状態が続きます。いつも同じ側に預けている方は、左右差が大きくなっていきます。
足を組む癖と同じで、やめる必要はありません。ときどき逆にするだけで違ってきます。
当院で確認していること
- 立っているときの骨盤の傾きと、腰の反り
- 股関節の前側の硬さ、左右差
- お尻の力の入り方
- どちらの足に体重が乗っているか
- 反らす・前かがみ・ひねるの各方向で、どの動きがつらいか
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
台所でできる工夫
- シンクの下の扉を開けて、片足を数センチの台に乗せる
- 数分ごとに、乗せる足を替える
- 作業台の高さが低すぎないか確かめる(前かがみの原因になります)
- キッチンマットを、クッション性のあるものに替える
- 長時間の作業は、途中で一度座る
片足を少し高いところに乗せると、骨盤の前傾がゆるみます。古くから使われている工夫ですが、よく効きます。
ご自宅でできること
- 仰向けで片膝を抱えて、反対の股関節の前側を伸ばす。左右30秒
- うつ伏せが苦痛でなければ、そのまま数分(反り腰の方は枕をお腹の下に)
- 長く立つ日は、途中で座る時間を予定に入れておく
- 行列に並ぶときは、片足を前に出して立つ
よくあるご質問
前かがみだと楽なのですが、それでよいのですか?
楽な姿勢を取ること自体は構いません。ただ、しびれを伴う場合は脊柱管狭窄症のことがあります。一度整形外科でご相談ください。
立ち仕事なので、座る時間が取れません。
片足を台に乗せる、体重をかける足を替える。立ったままでもできる工夫があります。実際の作業の様子をうかがいながらお伝えします。
コルセットをしたほうがよいですか?
医療機関で処方されたものがある場合はその指示に従ってください。長く頼ると自分で支える力が落ちることがあるので、使う時期は分けて考えてください。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。歩くとしびれて休むと戻る場合、安静時痛、脱力、排尿排便の異常がある場合は、ただちに整形外科を受診してください。