口が開けにくい、顎が鳴る方へ
歯科との役割分担も含めて
大きく口を開けると顎が痛む。カクッと音がする。指を縦に3本入れようとすると入らない。
顎は、身体の中でも特に姿勢の影響を受けやすい関節です。だから顎だけを見ても足りないことがあります。
※ 口がまったく開かなくなった/顎が外れた/強い腫れや発熱がある/顔の感覚が鈍い。こうした場合は、まず歯科口腔外科を受診してください。また、歯の治療や矯正を受けている方は、その方針を優先してください。マウスピースを作っている場合は、お持ちいただくと参考になります。
歯科と整体の役割分担
はっきりさせておきます。噛み合わせを調整したり、歯を削ったり、マウスピースを作ったりするのは歯科の領域です。当院は行いません。
当院でお手伝いできるのは、顎を動かす筋肉の緊張と、顎が乗っている土台のほうです。
- 歯科 — 噛み合わせ、虫歯、マウスピース、顎関節の画像診断
- 当院 — 顎まわりの筋の緊張、首・姿勢・呼吸との関係
両方が関わっていることが多いので、歯科にかかりながらご相談いただくことがよくあります。
顎は、姿勢の影響を受けます
頭が前に出ると、顎の位置も変わります
顎は頭蓋骨からぶら下がっている関節です。頭が前に出れば、下あごの位置もずれます。ストレートネックと顎の不調が重なる方が多いのはこのためです。
くいしばりは、全身の力みとつながっています
重いものを持つとき、人は無意識に歯を食いしばります。日常的に力んでいる方は、顎も働きっぱなしになります。
眠っているあいだのくいしばりは、ご本人は気づきません。朝起きたときの顎のだるさ、歯科での指摘が手がかりになります。
呼吸との関係
口で呼吸する癖があると、下あごが下がった位置で保たれます。鼻がつまりやすい方は、耳鼻咽喉科でご相談いただくことも選択肢です。
当院で確認していること
- 指が何本入るか(開く範囲の目安)
- 開けたときに顎が左右どちらかにずれるか
- こめかみとほほの筋の硬さ、左右差
- 首の動く範囲と、頭の位置
- 肩甲骨と肋骨の動き、呼吸の深さ
- どちら側で噛む癖があるか
顎まわりは、やさしい力で触れます。強く押し込むことはしません。
よくある誤解
「音が鳴るのは放っておけばよい」
痛みがなければ経過を見ることもありますが、開きにくさが出てきたら一度確かめてください。口が開かないと、食事と歯の治療の両方に支障が出ます。
「顎を強くマッサージすればよい」
顎まわりの筋は薄く、強い刺激に弱い場所です。自己流で強く押すのは避けてください。
「噛み合わせさえ直せば治る」
噛み合わせが関わることもありますが、首や姿勢、日中の力み方が残っていれば戻ることがあります。両方を見る意味があります。
ご自宅でできること
- 日中、上下の歯が触れていないか確かめる(本来は触れていないのが自然です)
- パソコンやスマートフォンを見るとき、顎に力が入っていないか
- 頬づえをつかない
- 硬いものを片側だけで噛まない
- 大きなあくびで口を開けすぎない
「歯を離す」と書いた付箋を、よく見る場所に貼っておく方法をおすすめすることがあります。意識できる時間が増えるだけで変わる方がいらっしゃいます。
よくあるご質問
歯科でマウスピースを作りました。
お持ちいただくと参考になります。歯科の方針を優先しますので、使用の指示に従ってください。
矯正をしたあとから調子が悪いのですが。
矯正後の不調のご相談は実際にあります。まず矯正を担当された歯科にご相談いただいたうえで、身体の側から確認できることを見ていきます。
顎に直接触れますか?
確認のために触れますが、やさしい力です。気になる場合は、触れずに首や姿勢から進めることもできます。先にお聞かせください。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。口が開かない、顎が外れた、強い腫れや発熱、顔の感覚の異常がある場合は、歯科口腔外科を受診してください。噛み合わせの調整やマウスピースの作製は歯科の領域です。