更年期になってから、腕が上がりにくい方へ
五十肩との関係も含めて
髪を結ぶとき、服の袖を通すとき、後ろのホックを留めるとき。腕が思ったところまで上がらない。
五十肩という言葉があるように、この年代に増える症状です。ただ、更年期前後の方の場合、肩だけの問題ではないことがよくあります。
※ 転んだあとに動かせなくなった/腕に力が入らない/しびれを伴う/発熱がある。こうした場合は、まず整形外科を受診してください。腱の断裂や骨折のことがあります。
この時期に重なりやすいもの
関節まわりの組織の変化
閉経の前後は、関節まわりの組織の張りが変わる時期だと言われています。同じ使い方をしていても、硬さが出やすくなる方がいらっしゃいます。
眠りの浅さ
夜に痛みで目が覚める、寝汗で起きる。眠りが細切れになると、肩の筋がゆるむ時間が足りなくなります。
姿勢の変化
背中が丸くなり、肩が前に入ってくると、腕を上げる動作で肩の関節だけに負担が集まります。肩甲骨が動かなくなっているためです。
※ ここでご紹介しているのは、当院での観察にもとづく考え方です。原因と結果を証明するものではありません。
五十肩かどうかで、やることが変わります
はっきりした五十肩(痛みが強く、夜間に目が覚める、どの方向にも動かない)なら、時期に応じた進め方があります。
一方、痛みはそれほど強くないが、上がりにくいという場合は、肩そのものより肩甲骨と胸郭の動きが関わっていることが多いものです。
どちらなのかを、まず確かめます。いつから、どんなときに、どの方向がつらいか。ここをうかがいます。
当院で確認していること
- 腕を前・横・後ろに上げたときの範囲と左右差
- 肩甲骨が背中の上を動く範囲
- 胸郭と背骨のそり、ひねり
- 胸の前(鎖骨の下、わきの下)の緊張
- 首の動く範囲
- 夜間の痛みの有無と、眠りの様子
痛みの強い時期は、肩そのものを無理に動かしません。首・背中・肋骨からゆるめていきます。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
家事の中でできる工夫
- 洗濯物は、物干しの高さを下げるか、低い位置で干す
- 高いところのものは、踏み台ではなく下の棚に移す
- 髪は、無理に後ろで結ばず、前で結んでから回す
- 服は、痛む側の腕から袖を通す(脱ぐときは逆)
- 重い荷物は健側で持つ。ただし偏りすぎないように
「できないからやらない」ではなく、「やり方を変えてやる」。動かさないでいると固まります。
ご自宅でできること
- 壁に手をついて、少しずつ上に這わせる(痛みの出ない範囲で)
- 前かがみになって腕をぶら下げ、振り子のように揺らす
- 肩を大きく後ろに回す。10回
- タオルを丸めて背中の真ん中に縦に置き、仰向けで数分
痛みが強い時期は、1と2だけにとどめてください。無理に上げると長引くことがあります。骨粗しょう症のご指摘がある方はご相談ください。
よくあるご質問
五十肩かどうか、自分では分かりません。
いつから、どんなときに痛むか、夜に目が覚めるか。これをうかがえば見当がつきます。時期によってやることが変わるので、まず確かめさせてください。
更年期の治療を受けています。
問診の際にお聞かせください。治療の内容そのものに触れることはありませんが、お身体の状態を知るうえで大切な情報です。
両肩とも上がりにくいのですが。
片側が終わってから反対側に出る方もいらっしゃいます。両側を確認して、それぞれどの状態かを見たうえで進めます。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。転倒後に動かせない、脱力、しびれ、発熱を伴う場合は、腱の断裂や骨折の可能性があるため整形外科を受診してください。