肩が内に入っている、と言われた方へ
見た目ではなく、呼吸と腕の使いやすさで
写真を見て、自分の肩が前に出ていることに気づいた。胸を張ろうとしても続かない。
巻き肩は見た目の話として語られがちですが、実際には呼吸と腕の使いやすさに関わってきます。
※ 肩の痛みに加えて、腕が上がらない/しびれがある/力が入らない/転倒のあと。こうした場合は、まず整形外科を受診してください。
なぜ、胸を張っても続かないのか
「胸を張りなさい」と言われて力で引き寄せても、数分で戻ります。力で保つ姿勢は続かないからです。
肩甲骨は背中の上を滑るように動きます。この動きが落ちていると、位置だけを変えようとしても無理があります。
先に動く範囲を取り戻す。位置はその結果として変わります。順番が逆だと続きません。
巻き肩で何が起きるか
呼吸が浅くなります
肩が前に出ると、胸郭が前に閉じます。肋骨が広がりにくくなり、吸える量が減ります。足りない分を回数で補うため、首や肩の筋肉まで呼吸を手伝うようになります。
巻き肩の方に肩こりが多いのは、こうした連鎖が関わっています。
腕が上がりにくくなります
肩甲骨が前に出た位置で固まると、腕を上げる動作で肩の関節だけに負担が集まります。五十肩のご相談で、肩甲骨がほとんど動いていない方は多くいらっしゃいます。
首が前に出ます
胸郭が前に閉じれば、その上の首も前に出ます。巻き肩とストレートネックは、たいてい一緒に見られます。
当院で確認していること
- 横から見たときの、耳・肩・股関節の位置関係
- 肩甲骨が背中の上を動く範囲
- 胸の前(鎖骨の下、わきの下)の緊張
- 肋骨の動きと呼吸の深さ
- 腕を上げたときの左右差
肩を後ろに引っぱることはしません。前側をゆるめて、動ける状態をつくるところから始めます。
骨粗しょう症のご指摘を受けている方、骨折の経験がある方は、問診の際に必ずお聞かせください。手技の選び方を変えます。
よくある誤解
「背筋を鍛えれば治る」
後ろを鍛える前に、前側がゆるんでいる必要があります。縮んだままの前側に対して後ろを引っぱると、綱引きになって疲れるだけです。
「姿勢矯正ベルトで直る」
外から押さえているあいだは形が変わりますが、外せば戻ります。自分で保てる状態をつくるほうが続きます。
「見た目だけの問題」
呼吸と腕の使いやすさに関わります。見た目より、こちらのほうが実害があります。
ご自宅でできること
- 壁の角に手をついて、胸の前を伸ばす。左右30秒ずつ
- タオルを丸めて背中の真ん中に縦に置き、仰向けで数分
- 肩を大きく後ろに回す。10回
- 画面の高さを上げる
- 荷物を同じ肩にかけ続けない
骨粗しょう症のご指摘がある方は、背中を反らせる動きで骨折することがあります。自己判断で行わず、ご相談ください。
よくあるご質問
何歳からでも変わりますか?
肩甲骨と胸郭の動く範囲は、何歳でも変わる余地があります。ただし変化の大きさや速さには個人差があり、お約束はできません。
肩こりもひどいのですが。
巻き肩と肩こりは重なっていることが多いです。一緒に確認します。
どのくらいで見た目が変わりますか?
見た目の変化をお約束することはできません。当院が見ているのは、呼吸のしやすさと腕の動かしやすさのほうです。
施術時間と料金を教えてください。
オステオパシー整体は60分 8,800円、30分 5,500円です(2026年9月1日改定)。初回は問診とご説明にお時間をいただくため、60分のコースをおすすめしています。
強く揉まれるのは苦手です。
やさしい力で働きかける方法です。勢いよくひねって鳴らすような手技は使いません。強く揉むこともしません。つらいときは遠慮なくお伝えください。
完全個室ですか?
完全個室・完全予約制です。施術台は1台のみで、ほかの方と顔を合わせることはありません。院長が最初から最後まで担当します。
どのくらいのペースで通えばよいですか?
痛みが強い方、つらさが長く続いている方には、まず5回ほど続けてお越しいただくことをおすすめしています。施術のあと1週間ほどは身体が整い続けるため、最初は週に1回が目安です。その後は2週に1回で様子を見て、落ち着いてきたら月に1回のメンテナンスへ移していきます。お仕事の都合で間隔が空く方には、その範囲でできることをご提案します。回数や期間をお約束するものではありません。詳しくは通院ペースの決め方をご覧ください。
施術のときに、関節が鳴ることはありますか?
勢いよくひねって鳴らすような手技は使いませんが、動かしているときに関節が小さく音を立てることはあります。身構えるような衝撃や大きな音ではありません。音が苦手な方は、先にお聞かせください。
※ オステオパシーは医療行為ではなく、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状の改善や消失をお約束するものではなく、施術による変化の感じ方には個人差があります。通院中の方は主治医の指示を優先してください。お薬については処方された医師にご相談ください。腕が上がらない、しびれ、脱力、転倒後の痛みを伴う場合は、まず整形外科を受診してください。